総合病院での医療において欠かせない職業

病院では医師や看護師以外にも、さまざまな職業の人達が働いています。

例えば「作業療法士」とは、リハビリテーションを専門分野とする職業です。病気や怪我、障害によって支援を必要とする人たちが自分らしい生活を送ることを目標に、リハビリなどの作業を通して、基本的な動作(運動や感覚、心身機能など)・応用的な動作(食事や排泄、家事など)・社会への適応(地域コミュニティへの参加や就学就労など)という3つの能力の維持と改善を図っていきます。

他にも「診療放射線技師」という職業があります。放射線を扱う専門家で、医師の指示を受けて、放射線や超音波などを用いて画像検査を行ったり、放射線治療を行うのが主な仕事です。活躍の場は医療機関以外に、医療機器メーカーの研究開発に携わったり、原子力工業の分野などとても幅広いです。

他にも、検診車で企業や学校などで検査を行うこともあります。放射線を使っての診療は欠かせないものであり、医師と歯科医師と診療放射線技師のみが人の体に放射線を照らすことができるので、とても重要な役割を担っています。

また「臨床検査技師」とは、主に医師の指示のもとで検体検査と生体検査を行う仕事です。検体検査とは、患者の血液といった検体を検査することで、体に異常がないかを確認します。生体検査とは患者の体を検査することで、具体的な例としては心電図検査や脳波検査・MRI検査などがこれに当たります。患者の体に直接触れて行うのが、生体検査と異なる点です。

病院の他に臨床検査センターや、薬品・食品メーカーなど活躍の場は多く、高い専門性が求められる仕事のためやり甲斐のある仕事です。